今時の若い者—教会では?
最近、ネットで話題になっていた記事。
日経ビジネスオンライン 河合薫の新・リーダー術 上司と部下の力学 「会社はヒマつぶし?」
タイトルはここから来ています。
驚くべき彼らの言動は、それだけでは終わらない。
「ウソ!」と、思わず耳を疑いたくなるような一言が飛び出した。それは、「なぜ、働くのか?」との私の質問に彼らが返した一言だった。
「暇つぶしです」
なんと彼らの多くは、働く理由を「暇つぶし」と言い切ったのだ。
今の若手社員の言動に驚いたこと、それはいったい何なのか、会社はどうすればよいのか、といった内容です。
私などは共感して読みましたが、「今の若者」たちからは批判が巻き起こっていたようです。
教会でも似たような状況があるのではないかと感じます。
教会と会社は全く違うと言い切れるか、と思うのです。
もちろん、教会は、利益のために優秀な人材を採用するというものでは決してありません。
しかし、皆が意識を持って建て上げていかなければ、教会は倒れてしまいます。
ドッキリするのは、たとえばここです。
価値観を認め合えない夫婦は破局する。価値観を共有できない社員は、会社を去る。ところがこのご時世では、去る勇気をもてない社員は居座り続けることになる。まるで仮面夫婦のように、である。そんな社員が本気で、「暇つぶしに今の会社にいるだけです」などと言うようになってしまうのだ。
教会でこういうことが起こったら怖いですね。
教会はキリストの花嫁と言われますが、ひとりひとりが、本当に教会の一員にならなければ、仮面夫婦でしかなくなってしまいます。
もうひとつ、これから期待したい記事は、ダイヤモンドオンライン 「なぜ職場で人が育たなくなったのか?」。
第一回は、「職場で『人が育った20年前』と『育たなくなった今』は何が違うのか?」。
私もそれほど長いこと教会生活をしているわけではありませんが、この記事を読んでピンときたことがありました。
20年前の職場には「オトナ」が多かった。
これ、実は大切なことではないかと思いました。
人を育てるのは、「人」なんです。当たり前ですが。
若い時は、30代、40代でもそうでしょうけれど、体力も気力も充実し、社会の中でも、経済的にも力があります。
何か自分の力で組織を支え、動かしているように感じるものです。
教会でも、そのように錯覚してしまうことはあります。
それが自分ではわからない。
「先輩たち」に教えられることが不足したままで、自分が「先輩」になっていってしまう。
こうなったらもう仕方ありませんね。
謙遜を身につけることができるように祈り求めていくのが最善の道かもしれません。
- 計画外の、しかし神のご計画による回り道
- 救い主は、悲しみの人