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A Ray of Hope

二つの顔を持つボッティチェリ

来週で期限が切れる渋谷までの電車の回数券をもらって、「ボッティチェリとルネサンス」展に行ってきました。

ボッティチェリの《聖母子と洗礼者聖ヨハネ》は5月6日までの期間限定で既に終了、実物を見られなくて残念でしたが、絵画その他の展示物はもちろん、当時のフィレンツェの経済、社会の様子、宗教と道徳、倫理、メディチ家とボッティチェリ、そしてドミニコ会修道士サヴォナローラの関係やその人々の生涯などなど説明も興味深く、世界史に疎い私に「もっと知りたい」と思わせてくれました。

暑い日でしたが、館内は22度に保たれていて、かなり涼しく、ブランケットの貸し出しサービスがありました。(実際にブランケットを借りている人は見かけませんでしたが、室温は想定外でしたので、あやうく風邪を引くところでした。)

《受胎告知》のフレスコ画は幅5メートル。少し離れないと全体を見られません。

ボッティチェリ 受胎告知

 

ボッティチェリと言えば、《ヴィーナスの誕生》《春(プリマヴェーラ)》のような優美な印象がありました。
今回もヴィーナスだけ取り出したのが展示されていて、その美しさにうっとり。

でも、ちょっと前に読んだ本で、実はボッティチェリが活躍していた時代には、「知的で質実剛健、物語性の強い絵画を描く画家」と評されていたことを知りました。(『誰も知らない「名画の見方」』高階秀爾)

たとえば、システィーナ礼拝堂の《反逆者たちへの懲罰》
botticelli_反逆者たちへの懲罰
反逆者たちというのは、旧約聖書に登場する「コラ、ダタン、アビラム」ですね。
同時代の人たちはこのような絵を見ていたということです。

「代表作だけが巨匠のすべてではない」(高階)
ボッティチェリは、生涯のそれぞれの段階で何を思い、何を求め、自分の本当の「代表作」は何だと考えていたでしょう。
ちょっと日常から離れた空想を楽しむ機会をいただきました。

Art 1 誰も知らない「名画の見方」 (小学館101ビジュアル新書)


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