弱さを強さに
今日は母の誕生日。電話で少し話しました。
この連休は、母の弟妹、母の母と親子4人、水入らずで温泉に行ってきたそうです。
母は身体障がい者で、足が不自由です。せっかく温泉に行っても、お湯には入れなかったとか。
それでも、「生まれて初めて」と喜んでいました。
子どもの頃、私は、母を偉いなあと思っていました。
旧家の嫁で、4世代にわたる大家族の中で、苦労の連続。
母自身は、身体が不自由で病弱なために、通院、入退院の多い日々でした。
そんな中で、子育てをしながら、通信で様々な勉強をし、本を読み、子どもを教えました。
一番すごいと思うのは、まだ近所で車を持っている人が珍しかった頃に、いち早く免許を取って運転を始めたことです。
田舎のこと、今では一人一台が当たり前ですが、当時は、足の不自由な母が、家族のみならず、近所の人たち、親せきの人たちの足となって活躍したのです。
電機部品の工場の事務で働いていた時期には、150センチもない小柄な母が、ジープで山道を走っていたそうです。
40代で夫を癌でなくし、アルツハイマーの義母を看取り、今も孫たちの世話をしながら、ただただ人に尽くす人生を送ってきました。
生まれた時と場所が違っていたら、母のような人は、ビジネスでも成功していたかもしれません。
この世の成功とは無縁の人生ですが、人としては成功した、と言って間違いはないと思います。
弱さや障がいを嘆いて終わるのではなく、地位にも名声にも無縁でありながら、人を助け、励まし、育てるという人生。
そこから私は何を学ぶべきか・・・
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