捨て石になる
NPO法人フローレンス代表の駒崎弘樹さんのブログに、印象的な記事がありました。
ビジネスで成功している方たちが、現代の若い「社会起業家」たちに対して、「逃げているだけ」「長続きはしない」など否定的な発言をしていることについての意見です。
かつての革新がいつの間にか保守に転じ、新しく生まれようとしているものを押さえ込んでしまうということでしょうか。
しかし同時に僕はこうも思うのです。僕たちの世代は、むしろ叩かれるべきだ、と。僕たちが叩かれまくっておけば、彼らも叩き疲れ、嘲笑するのに飽き、いつか放っておいてくれるようになるだろう。そうすれば、僕たちの後輩たちは、僕たちのように叩かれずに済む、と。
後に続く人たちのために「捨て石になろう」という気概がさわやかだと思いました。
応援したくなりますね。
駒崎さんは、まだ、まさにこれからの人ですが、歴史を見れば、何事も、そうやって踏みつけられ、我が身を捨てて、道を切り開いた先人があったのですよね。
宗教改革も然り。
ルターやカルヴァンは有名ですが、その前に声を上げた人たちは、国を追われ、死刑になり、さんざんな目に遭っています。
誰もが道を切り開く働きをできるわけではありませんが、他の人が作ってくれた道を歩いているだけの人生であっても、この道には流された涙があることを思い、また、別の新しい道を開こうとしている若い人々へ温かいまなざしを向けられるだけの心のゆとりを持たせてほしいと思います。
「東洋経済でサイバーエージェント社長らに社会起業家がおおいに叩かれている件について」
- 救い主は、悲しみの人
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