敵をも和らがせる
「主は、人の行いを喜ぶとき、その人の敵をも、その人と和らがせる。」
箴言16:7
新改訳聖書には、ここに脚注が付いていて、創世記26:26-31、Ⅱ歴代誌17:10と書いてあります。
創世記のほうは、井戸をめぐって、イサクに争いをしかける勢力に対して、イサクは争うことなく、身を引いて、新しい井戸を掘っていくという箇所です。
そのようなことが何度も繰り返されますが、そのうちに、敵に恐れが生じたのでしょう、平和の契約を結びたいと申し出てきます。
そのこと自体も何か馬鹿にしているような雰囲気ですが、「イサクは彼らのために宴会を催し」たと記されています。
なんと鷹揚な・・・。
ところが、「ちょうどその日」、しもべたちが新しい井戸を掘り当てたという知らせを持ってくるのです。
敵対勢力に苦しめられると、そちらにばかり目がいってしまうものですが、あえて争いに飛び込むことをせず、神さまにゆだねるという生き方は、ほんとうに強いのだと思います。
もって生まれた性格というのもありますが、イサクの新しい井戸を探していく粘り強さを見習いたいですね。
- 貧しい者
- 主がささえておられる