故郷は遠きにありて
7年ぶりに、生まれ故郷の土を踏みました。
中学の同窓会では、卒業以来、初めての再会、という人もいました。
なつかしさと悲しさと・・・。
伝統と「イエ」を守り続ける人々。
ここでは今、全国で問題になっている「不明老人」など考えられません。
しかし、日本で最もキリスト教会の少ない地域の一つであり、最も伝道困難な地域の一つでもあります。
家督を相続するということは、「イエ」の宗教を継ぐことを意味します。
そんなわけで、跡取りとして養女になった私は、結局、一族を裏切り、身一つで逃げたのでした。
キリスト教の信仰を持つ、ということが、家族にとっての喜びどころか悲しみであり、祝福されるどころか、愛する家族を苦しませることになるという葛藤。
クリスチャンホームで育ったような人には、想像がつかないかもしれません。
実は、私の祖母は、結婚前にキリスト教の会社で寮生活を送り、聖書の教えを学び、礼拝に出席していました。
父は信仰をもっていましたが、公にすることができませんでした。
そして、私は故郷を出ました。
祖母、父、私。
直接的な信仰のつながりは目に見えませんが、神さまのご計画の中で導かれ、ここに神の国が実現する過程があったように思います。
- 心のあるところに
- 優先度を見分ける