終身保障
Lifetime Guarantee by Bill Gillham
昨日紹介した本には、「あなたの一生を変える練習ノート」と書いた帯が付いていました。
このLifetime Guaranteeは、一生を変える本のクリスチャン版です。
構成としては、ほぼ同じような形で、生育歴から、人がどのような心や行動の癖を持つようになっているのかを解明することから始まります。
決定的な違いは、アイデンティティに関わることです。
人は罪の中に生まれたが、主イエスが十字架で死に、罪をあがなってくださったと信じる者は、永遠のいのちを持つ。
教会に通っていれば耳にたこができるほど聞いている内容ですが、果たしてどれだけ理解し、永遠のいのちを享受しているか、ということになると、あやしくなってきます。
聖書で言われる「肉」と「霊」の意味、その違いについて。
聖書が言う「肉」とは、物質的な身体のことではなく、救われる前の私たちの古い生き方のこと。
生育歴から、できあがった「肉」を分類すると、Yukky Flesh, Plain Vanilla Flesh, USDA Choice Fleshがあるそうです。
(低級肉、並肉、農水省推薦肉・・・?)
いずれの人も何らかの形で承認を得ようとするのですが、何に基づいて受け入れられようとするか、大きく二つに分かれます。
1. PBA (何かと思ったら・・・)Performance-Based Acceptance
2. Jesus-Based Acceptance
「行いによって」というのは、つまりは律法主義ですね。
救われるということは、自分の行いから恵みへの大転換なのですが、クリスチャンになっても、意外と、行いによって認められようとがんばってしまうことが多いのではないでしょうか。
ではどうすればよいのか、ということですが、ここからがおもしろいのです。
著者の率直さ、軽妙なユーモアあふれる語り口、そして見えないために分かりづらい事柄を見事に図解し、例証して見せてくれるテクニック!
目から鱗です。
特に「!」と思ったところだけ挙げます。
1.「赦された罪人」ではない。「罪を犯してしまうことのある聖徒」なのだ。
古い自分は確かに死んだのである。
2.新しく作られた者として行動しないことこそが偽善である。
行動をアイデンティティに合わせる。
3.感情を完全にコントロールできなくてもよい。
自分がどう感じるか、は後から付いてくるもの。
感じようが感じまいが、事実、真実は変わらない。
・・・と書いてしまうと何もおもしろくありませんが、読みっぱなしにしないで、ぜひ自分のものにしたいと思わせてくれる内容でした。
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