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A Ray of Hope

教会と信仰

教会に通っていても、長年信仰生活を送っていても、これはどうなんだろう・・・、これでいいのかな・・・と、なんとなくわからないままになっていることがあるものです。

『病める社会の病める教会』 勝本正實著 いのちのことば社
興味深く読みました。

帯には、こう書かれています。

私は牧師の一人として「日本にある教会の姿」を考えてきた。本書では、教会の現実としての病める部分と、それに影響を与えていると思われる日本という宗教的・習俗的部分とを見つめ直し、問題の解決に至ることを願っての提案について述べたいと思う。(本文より)

個人的にも存じ上げている先生なので、先入観もあるかもしれませんが、いつものように、とても率直で、地に足の付いた現実的な意見を述べられています。
簡単に内容を紹介すると、
Ⅰ 信仰に関して  
Ⅱ 地域社会の中で 
Ⅲ 教会内のこと
という大きく3つのカテゴリーに分類されて、様々な疑問や課題が取り上げられています。

熱心な信仰とは何だろう
霊的とはどんなことか?
信仰第一という考えの誤算
・・・あまり深く考えることもなく当たり前になっているようなことがらを再考させられます。

また、「良い教会」とは何か、教会は民主主義ではない、など、私たちの誤解しがちな教会観が正されるところがあります。
「良い教会」とは何か、というところでは、私たちが自分のニーズに合う教会を「良い教会」の基準にしがちであることを指摘されます。
え、違うの?と思う人もいるかもしれません。
でも、「教会は私に何をしてくれるか」「教会は私にとって魅力的か」という判断は、日常生活の中では一般的な価値判断の基準であっても、教会に関しては、「私は教会に必要とされている」「この教会で自分の信仰を養おう」という使命を持つことこそが大切であるし、教会生活を続ける上で、どうしても必要なことであることがわかってくるものです。

「牧師は信徒を選べない」と言われる牧師がいらっしゃいますが、勝本先生は、「牧師も信徒を選択してよい」と述べられています。
場合によっては、「本人に牧会の限界を率直に認めて、他教会に移ることを勧めたり、お願いすることも必要だ」ということです。
それはお互いの信仰にとって不可欠の配慮であると思います。

重要な問題提起がなされた本であると感じました。
教会でも一緒に考える機会を持てたらよいだろうなと思います。


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