恐れの中で
極度の多忙と体調の不良で自分のブログどころではない日々が続いているうちに、巨大な地震と津波で世界が変わってしまいました。
しばらく寝込んだ後の、あの日、身体にむち打って振込と発送のために郵便局へ出かけたのが午後2時半頃。
気がかりだった用事を済ませてほっとしたところに、なんだかめまいが・・・違う、これは地震!
ひとりで帰るのも怖かったのですが、家の中も心配だったので、余震が続く中、ドアを開け、テレビをつけて絶句、でした。
これは現実なのだろうか・・・。
学校に行っていた娘とはずっと連絡が取れず、運良く帰宅できたのは深夜でした。
それまでの時間の長かったこと。
被災された方々の不安や恐怖や悲しみは私たちの想像が及ぶところではないと思います。
しかし実際には被害のなかった地域でも多くの人が恐怖と不安にかられていることがわかります。
買いだめ行動もひとつの現れでしょう。
そして「祈りの要請」メールも、もしかしたら自分の不安から次々と回してしまうものかもしれません。
友人から携帯にメールが来ました。
「教会の方からのメールを転送します」と書かれていて、「教会のかたから」なのか「教会のほうから」なのかわかりませんが、その内容は、福島原発で働く人のために祈ってほしいというもので、すでにTwiitterや多くのブログで出回っている文章でした。
ブログでは、キリスト教、仏教、神道、その他新興宗教など様々な人が「祈りましょう!」と呼びかけています。
すべての人が善意からメールを出したり、ブログに書いていることは間違いありません。
しかし、その内容には、いくつか気になるところがありました。
一部の情報についてはソースとしてのメディアの名前が出ていましたので、実際にオリジナルの記事にあたってみました。
ニュアンスは少し違っていますが、確かにそういう報道がありました。
問題は、その後です。原発の事故の状況について書かれていますが、明らかに、裏付けのない記述です。
また全体を見ても、日付も発信者も不明です。
冷静に考えれば、そのまま他の人にメールを回すことはないと思います。
私たちは皆、恐れています。何をしたら良いのか分からないでいます。
心を落ち着け、なすべき支援や協力をすべき時だと頭では理解しているつもりなのですが・・・。
「立ち返って静かにすれば、あなたがたは救われ、
落ち着いて信頼すれば、あなたがたは力を得る。」
イザヤ書30:15
被災された方々、不眠不休で救助・支援・復旧にあたってくださっている方々を思い、祈り、私たちが正しい考え方、行動をすることができますように。
- 条件ではなく方法
- この一ヶ月というもの