「チーム」をつくる
前から気になっていた本を読みました。
『今いる仲間で「最強のチーム」をつくる』 (日本実業出版社)
副題 : 自ら成長する組織に変わる「チームシップ」の高め方
著者、池本克之さん。経営者、コンサルタントとして輝かしい業績があり、一方で「社会から無関心をなくす」という理念のもと活動するNPOの代表でもあるのですね。
おもしろいのが「チームシップ」という用語です。(商標登録出願中とのこと)
リーダーシップ、メンバーシップは聞きますが、そういえばチームシップはなかったのか。
でも直感的に、大切な概念だなという感じがします。
学習する組織による経営…学びながら成長するチームをつくっていくメソッドを教えておられるのですが、この本ではTDC(Teamship Discovery Camp)について丁寧に書かれています。
4時間~2泊3日で行う、このチームシップを高めるプログラムは、私自身は体験したことがありませんが、魅力があります。
他の目的で集まるときにも使えそうだなと思います。
心に残ったことを3つほど。
1.成果主義だけを取り入れてもうまくいかない
ギャップ・アプローチ(一部の人が課題について話し合う)のデメリットを補うのがホールシステム・アプローチ(すべてのスタッフが課題について話し合う)。
「お互いの理解」と「目標設定」の両方が組み合わさってこそ、というもの。
2.とてもわかりやすい理念が人を動かす
「わかりやすい」では不十分で、「とてもわかりやすい」こと。
なるほど、です。
3.チームシップの原点は「与える」こと
「手伝おうか」と声をかける。
製造部がつくったものに、売れない製品があったとき、靴をすり減らして売りに行く。
これは実感として分かります。
企業やNPOだけでなく、ひとつの目的、目標をもって成長したい団体には役に立ちそうです。