少しだけ紅葉
ランチに、車で郊外に出ました。
普段、駅前のロータリーや公園の木々を見ていて、色づいたなあと思いはするものの、遠くの山々を見るとあまり色がわからなかったのですが、街から少し離れてみると、山全体がずいぶん紅葉しているのに気がつきました。
私が生まれ育ったところは、初夏の明るい緑、真夏の濃い緑と青い空、白い雲、秋には、山々は赤や黄色に、まるで絵の具をこぼしたように色づいたものでした。
そうして冬のある朝、目覚めると、雪で真っ白になった山が目に飛び込んでくるのです。
そんな四季のはっきりとした、自然の美しいところで育ったので、どうも関東の都市部に住んでいると、季節を味わうことを忘れてしまいます。
それより、自分のこころにゆとりがなかったのかもしれません。
木々はちゃんと季節の移り変わりを知って、色づいて葉を落とし、冬支度をしているのですね。
先日、あおのしんを抱いて、山の斎場へ行ったときも、桜並木はすっかり色づいて、歩くと歩道の落ち葉がかさかさ音を立てました。
- 『NPOを考える』
- コミュニケーションの難しさ