コミュニケーションの難しさ
人と人とのコミュニケーションは、主に、ことばによります。
話しことばの場合は、それに声色や、表情、身振り手振りという情報が加わります。
何を伝えようとするかというと、話し手の心の中にある「意味」ですね。
その「意味」は、それ自体は形がないため、話し手は何らかのことばやジェスチャーという形を着せて、聞き手に送ります。
そして、聞き手は受け取ったことばやジェスチャーという情報を「解釈」して、意味を取り出します。
むずかしいと思うのは、この複雑なプロセスの途中で、意味が変わってしまうことです。
数式やコンピュータのプログラムは、解釈の間違いがないように作られますが、人と人の間で意味を伝えようとすると、100パーセント純粋なままで伝わることはまずないでしょう。
そんなつもりで言ったのではなかったのに・・・ということが起きてしまいます。
(高校生の時、これで悩んで、言語学を学ぼうと思ったのでした・・・)
私たちは、この点でも謙虚にならないといけませんね。
自分が勝手な解釈をしている可能性もある、ということを心に留めて。
- 少しだけ紅葉
- 福音をどうとらえ、どう伝えているか