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A Ray of Hope

思考停止

米国のコーラン焼却騒動が報道されています。
困ったものだと思います。

日本ではこのような問題はないのか、と考えると、そうも言えない気がします。
程度と種類は違いますが、クリスチャンの言う「偶像礼拝」問題。
「人の手で作ったもの、木や石でできたものを拝むのが偶像礼拝だ」とクリスチャンたちは言います。
確かに聖書にはそう書かれています。
クリスチャンがそのような行為をしているのを見たら、教え、諭し、戒めるべきです。

しかし、聖書信仰を持たない人にとってはそのように断罪されることは意味のないことです。
必ずしも木や石そのものを拝んでいるのではなく、「形」を通して、大いなるものに心を通わせ、自分が今生きていることの感謝を表しているのだと意識して行っている人もいるでしょう。
一概に、頭から「木や石を拝んでいる」と馬鹿にしたように決めつけることは、コーランを焼却すること同様に、心を傷つけ、余計な壁を作るだけではないでしょうか。

ここに一種の思考停止が起きているように思います。
自分の目で現実を見て考えるということをしない。
教えられたことを自動的に実行するだけで、それ以外ものを受け付けず、排除する。
極端になったものがカルトの特徴でしょうが、教会の伝統、教団教派の伝統に縛られている、普通のまじめなクリスチャンだって、思考停止に陥る危険をはらんでいます。

養老孟司氏が『バカの壁』で一元論を批判し、その一例としてプロテスタントの原理主義的傾向をあげています。
「イスラムとアメリカが喧嘩しているのは、こちらから見ると一神教同士の内輪もめにしか過ぎない」
「一元論のほうが楽で、思考停止状況が一番気持ちいいから」

私は養老氏に同意するわけではありませんが、思考停止したキリスト教は日本の人々に受け入れられることなく、いつまでたっても宣教が進まない原因になるのではないかと危惧します。

思考停止と言えば、今朝、娘がこんな話をしていました。
「映像にテロップを付け、効果音を流した環境は人間を思考停止状態にし、映像を止めた後も、脳波は正常に戻らない」
現代のテレビは、まさにこれですね。
テレビ漬け生活は人の脳波を侵し、慢性思考停止にしているのか、と考えるとぞっとします。

不謹慎ではありますが、ちょっと礼拝の賛美のことを考えました。
プロジェクターで歌詞を映し出し、中には歌詞だけでなく背景に見事な映像が映されることもある。
ノリのいい音楽、うっとりするメロディー、美しいコーラスでいい気持ちになって、歌詞の意味をあまり考えることもなく雰囲気に酔っているだけになってしまったとしたら・・・・
恐ろしいことですね。


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