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A Ray of Hope

助け合い

「赤い羽根」の季節になりました。
駅を通ると、募金箱を持った人たちが正面にずらりと並んで、メガホンで呼びかけています。
「助け合い」は大切だと思うし、毎年、協力もしていますが、あの赤い羽根を付けて歩くのはどうも・・・と思うのは私だけでしょうか。
もう少し、さりげなく、ひっそりと支援ができるようにしたいものです。

貧困への支援の仕事に関わるようになって、いろいろと感じることがあります。
先日は、協力者のある方から「支援を受けている子どもの写真を見ると、腕時計をしている。ぜいたくではないのか。こちらは善意で寄付をしているのに、それで腕時計など買うなんて・・・」というような意見が寄せられました。
海外の話なので、確かなことは分かりませんが、現地に確かめると、実際には、その腕時計というのは、日本で言えば100円ショップで売っているようなものであり、時計のない家庭で、学習のために、いただいた寄付の中から腕時計を買ったのではないか、ということでした。

現地へのツアーでも、日本人からはこんな声が。
「スラムの人が大きなイヤリングをしている。支援を受けているのに・・・」
「髪をきれいにセットしているみたい・・・」(実際は、くせ毛ということでした)
どうもそういうことが気になるようです。

私も海外のこどもをひとりサポートしていますが、本当は自分の子どもだって、日本の標準から見ればサポートが必要です。
先日、サラリーマンの平均年収というのが出ていましたが、私たち親子はその半分以下で生活していますから、ランドセルも学習机も中古品、塾にも行けず、穴の空いた靴下を自分で繕って学校に通っていました。
もし何らかの援助を受けるとしたら、それなのにパソコンを持っているなんてすごくぜいたくだと言われるに違いありません。
でもパソコンは仕事に必要だから持っています。
貧困を支援する団体自体、仕事のためのパソコンを買う余裕がないのです。

前に、生活保護を受ける必要のある人が、エアコンはぜいたくだから使ってはいけないと言われたという事件がありました。
なぜかそういう感覚が日本人には根強くあるのではないでしょうか。
助け合い、と言いながら、上から下へであり、相手のニーズより、自分の物差しで判断してしまう。
助け合いが当たり前の世界になったらいいのに、と思います。


A Ray of Hope
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